香りの散歩道


人々に幸福をもたらすダイダイ


墨絵・朝野泰昌
明新しい年を迎えるための飾り付けは、もうお済みになりましたか。

橙(だいだい)の据(すわ)りがよくて鏡餅

高浜虚子(たかはま・きょし)も俳句に詠んだ縁起物、ダイダイは、親子代々栄えるという縁起をかついで、鏡餅やしめ縄に飾られてきました。

冬、橙色(だいだいいろ)に実る果実は、枝についたまま年を越しても実を落とさないことから、縁起物になったと云われています。



ダイダイはヒマラヤが原産の柑橘類で、その昔、中国から日本に伝わってきました。

酸味と苦みが強いので、生で食べるのには向いていませんが、果汁をしぼってポン酢にしたり、皮と果汁を砂糖で煮てマーマレードにすると、独特の風味が楽しめます。
 
また、ヨーロッパでは、ダイダイはビターオレンジという名前で親しまれ、果実の皮や花からとれるオイルをアロマテラピーに使います。

なかでも、初夏に咲く白い花からとれるオイルはネロリと呼ばれ、バラと比較されるほど優雅な香り。
その香りに包まれた人を、幸せな気分にしてくれます。
 
縁起の良いダイダイは、古今東西、人々に幸福をもたらしてきたのですね。
 
『朝野家・香りの散歩道』今年の放送は、今日が最後になります。おつき合いいただき、ありがとうございました。

皆さまどうぞ、良いお年をお迎えくださいませ。



*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。



*このコーナーは毎週水曜日に日本海新聞で掲載しています



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