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一説によると、室町時代に流行した、お香を焚いて香りを楽しむ遊び「香あわせ」の席で、茶菓子のかわりに野菜の粕漬けが出されたことから、香の席の物、香の物…と呼ばれるようになったそうです。
江戸時代になると、漬け物は商品として販売されるようになり、漬け物について書かれた本も数多く出版されました。
なかでも有名なのが、『漬物塩嘉言(つけものしおかげん)』という本です。
この本は、江戸の麹町(こうじまち)で漬け物問屋を営んでいた、小田原屋(おだわらや)の主人が書いたもので、64種類もの漬け物の作り方が紹介されています。
たくあん漬けやぬかみそ漬けなど、今でもポピュラーなものから、果物の柿や梨を粕漬けにしたもの、初夢漬けや阿茶羅(あちゃら)漬けといった、珍しい名前の漬け物もあります。
縁起の良い初夢「一富士、二鷹、三茄子」にちなんだ初夢漬けは、なすを一晩塩漬けにしたあと、からしで漬けたもの。
阿茶羅漬けは、ピクルスのような野菜の酢漬けで、干し大根にレンコンやゴボウなどを刻んで加え、梅酢や甘酢で漬けたものです。
ごはんの友やお茶請け、酒の肴としても、引く手あまたの漬け物いろいろ。
みなさんのお気に入りは、どんな漬け物ですか?
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