香りの散歩道


ワインの香りを表現するために、ソムリエが使う言葉


墨絵・朝野泰昌
明日、11月の第3木曜日は、フランスワインの新酒、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日ですね。

ワインの香りを表現するために、ソムリエが使う言葉は500以上もあるそうです。

その多くは、果物や花、スパイス、ハーブ、木や土などの香りにたとえられます。


「ブラックチェリーのような果実の香りが非常に強いワインです」「スミレの花のような香りがするエレガントなワインです」こんな風にいわれると、記憶の引き出しから、いつか嗅いだことのある果物や花の香りがよみがえってきませんか。

奥行きのある複雑な香りも、身近な何かに置き換えて表現すると、とてもわかりやすくなるのです。
そのために、ソムリエという仕事は、自然界にあるものから人間がつくりだしたものまで、さまざまなものの香りを実際に嗅いで、記憶していなければ務まりません。

ある有名なソムリエは、嗅覚を強く意識するようになったことで、子どもの頃、森や小川で遊んでいたときの香りの記憶が、鮮明によみがえるようになったそうです。

ソムリエが置き換えた言葉で、ワインの香りを想像することができたら、私たちの潜在意識の中にも、知らず知らず蓄積された香りの記憶があるはずです。

そして、日頃からあらゆるものの香りに敏感になっていれば、ワインを楽しむための共通語は、もっと増えるのではないでしょうか。 

さて、今年のボジョレー・ヌーヴォーは、どんな香りがするのでしょうね。



*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。



*このコーナーは毎週水曜日に日本海新聞で掲載しています



香りの散歩道TOPへ
 /  TOPへ  / 歳時記へ