香りの散歩道



東京の秋の風物詩になった神田古本まつり



墨絵・朝野泰昌
ページをめくると、積み重ねた年月や、見知らぬ誰かの人生が香り立つような古い本。

古書店のある街には、どこか懐かしい匂いがします。

世界最大規模の古書店街といわれる、神田神保町
(かんだじんぼうちょう)で、10月27日から11月3日まで「東京名物・神田古本まつり」が開催されます。

今では、東京の秋の風物詩になった神田古本まつり。
初めて開催されたのは昭和35年、今から50年前のことです。
戦後の混乱期から復興を遂げ、高度成長期を迎えた日本では、読書ばなれ、古本ばなれを心配する声があがっていました。

古書店街に以前のような活気を取り戻そうと、思いついたのが期間限定の本の安売り。
空き地に露店を出して、古本の青空掘り出し市を開いたところ、連日大盛況だったそうです。
 
それから半世紀。
160店もの古書店が並ぶ神保町には、日本国内だけでなく海外からも多くの人々が本を求めてやって来ます。
「東京名物・神田古本まつり」の 期間中は、靖国通りの歩道に500メートルにもおよぶ本の回廊ができ、100万冊を大バーゲン。
古本のチャリティーオークションなども行われます。
 
ずっと探していた古い文献を見つけて喜ぶ人や、ふらりと立ち寄って、人生を変えるような本に出会う人……。
いろんなドラマが生まれそうな古本の街へ、皆さんもお出かけになってみませんか。



*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。


*このコーナーは毎週水曜日に日本海新聞で掲載しています



香りの散歩道TOPへ
 /  TOPへ  / 歳時記へ