香りの散歩道



美しさに息をのむ霊峰富士



墨絵・朝野泰昌
この夏も、たくさんの登山者が頂上をめざした富士山。

標高3776メートル。
日本一高く、美しいこの山は、皆さんにとって登りたい山ですか?

それとも、眺めていたい山ですか?
 
青い空に白い頂(いただき)。多くの人が思い浮かべる富士山の姿でしょう。
けれど、特別なロケーションや自然条件に恵まれたときだけ見ることができる、富士山の表情に魅せられている人もたくさんいます。
 
昔から、これを見ると縁起が良いといわれているのが、葛飾北斎(かつしか・ほくさい)の浮世絵で有名な「赤富士」。
早朝や夕方の光に赤々と照らし出された幻想的な姿は、夏の終わりの季語にもなっています。
 
また、「逆さ富士」は、山麓にある湖が鏡のようになって、富士山が映り込んだ情景。
千円札の裏に描かれている「逆さ富士」は、本栖湖(もとすこ)の風景だといわれています。
 
そして、近頃人気の「ダイヤモンド富士」は、日の出や日の入りに太陽が山頂と重なったとき、ダイヤモンドのような輝きを放つことから名づけられました。
太陽ではなく満月が重なったときは、真珠のように柔らかな光を放つ「パール富士」と呼ばれています。
 
近くで仰ぎ見ても、遥か彼方から眺めても、その美しさに息をのむ、気高く香り高い霊峰富士。
皆さんは、どんな富士山に出会ってみたいですか。



*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。



*このコーナーは毎週水曜日に日本海新聞で掲載しています



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