香りの散歩道



川柳発祥の日



墨絵・朝野泰昌
今日は「川柳発祥の日」です。

今からおよそ250年前の8月25日、江戸時代の俳人・柄井川柳(からい・せんりゅう)が、人々から募集した俳句の出来を判定し、優れた作品を世間に発表する点者(てんじゃ)となりました。

柄井川柳が独特の視点で選んだ句は川柳点(せんりゅうてん)と呼ばれ、おもしろい句が多いと評判に。

明治時代になると、川柳点は川柳と呼ばれるようになり、季語や切れ字などの約束ごとがない、俳句よりも自由な表現として人気を集めました。

人生の機微や世相・風俗を、おもしろおかしく、五七五のリズムに乗せて歌うのが川柳の醍醐味。

柄井川柳が選んだ句をまとめた本『誹風柳多留(はいふうやなぎだる)』は、当時のベストセラーになりました。

その中から一句。

「うまそうに何やら煮える雨やどり」

にわかに雨が降ってきて、軒先で雨やどりをしていたら、家の中から何かを煮ているうまそうな匂いがしてきた。
きっと夕食の支度だろう。
その匂いに誘われて、おなかは減ってきたけれど、雨はまだやみそうにない……。
そんな江戸の暮らしのひとコマが、ほのぼのと伝わってきますね。

「見たり聞いたり喰ったりで名句なり」

皆さんも日頃、見聞きしたこと、食べたもので気ままに一句、川柳をひねってみませんか。



*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。


*このコーナーは毎週水曜日に日本海新聞で掲載しています



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