香りの散歩道



2010台北国際花博覧会



墨絵・朝野泰昌

 桃の花やバラなど、香り高い花をそのまま乾燥させたお茶、花茶(はなちゃ)を飲んだことがありますか。

フラワーティーとも呼ばれ、

お湯をそそぐと、ふわりとたちのぼる花の香りが、心にやさしいお茶。

特に、台湾の花茶は日本でも人気が高いようですね。

 今年の秋に開幕する「2010台北(たいぺい)国際花博覧会」でも、本場の花茶を味わうことができるパビリオンが誕生するそうです。

会場となる台湾の台北市は、亜熱帯の気候や地形などが、植物の栽培に適しているといわれる花の街。

日本と同じように、桜を愛でるお花見の習慣もあります。

 「2010台北国際花博覧会」では、環境保護に役立つ園芸の最新技術や、花とアートを結びつけたグリーンな生活提案など、園芸の未来像をさまざまな角度から発信。

バーチャルな世界が楽しめる、最先端の3D技術を使った展示も、開幕前から注目を集めているそうです。

その場にはない花が咲くところや、チョウチョが舞う姿をリアルに体験できるそうですから、どんな展示になるのか楽しみですね。

 また、花茶のほかにも、押し花や染め物を手づくりできるパビリオンもあり、暮らしに息づく台湾の花文化にふれることができます。
 今年の11月6日から来年4月25日まで、およそ半年間にわたって開催される「2010台北国際花博覧会」。

近未来の花博としても期待が集まる、美しい花の祭典に皆さんもお出かけになってみませんか。




*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。



*このコーナーは毎週水曜日に日本海新聞で掲載しています



香りの散歩道TOPへ
 /  TOPへ  / 歳時記へ