やわらかな光に愛されて、あらゆるいのちが輝く春。
今年は、国連が定めた「国際生物多様性年」です。
生物多様性とは、数千万種といわれる地球上の生き物が、バランスを保ちながら生態系をつくることによって、維持されている種の多様さや、そこからもたらされる自然の恵みのこと。
それがどんな世界なのか、楽しみながら学べる展覧会が、3月13日から東京・上野の国立科学博物館で開催されます。
『大哺乳類展 陸のなかまたち』。
生きる環境や食べるものによって、体の特徴も歯の形も異なる、さまざまな哺乳類の剥製や骨格標本など、およそ280点を展示。
哺乳類の進化のヒミツに迫る化石の展示や、森や野原などで野生動物を観察するような体験型の展示も楽しめます。
また、今年は『シートン動物記』の作者として有名な動物文学の父、アーネスト・トンプソン・シートンの生誕150周年でもあり、シートン自身が描いた動物のスケッチも、この展覧会の見どころの一つになっています。
3月13日から6月13日まで開催される『大哺乳類展 陸のなかまたち』。7月からは、クジラやイルカなど海で暮らす哺乳類を紹介する『海のなかまたち』に衣替えします。こちらも楽しみですね。
私たち人間のなかまでもある、哺乳類の5種に1種が絶滅の危機にあるといわれている今。多様な生き物と一緒に生きていくことの大切さを、見直してみませんか。
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