香りの散歩道


東京タワーのかおり


墨絵・朝野泰昌

 昭和33年の今日12月23日は、東京タワーの完成記念式典が行われた日です。
333メートルというその高さは、当時、パリのエッフェル塔を抜いて世界一の高さを誇る鉄塔でした。

 東京のランドマークとして愛され続け、51年目を迎えた今年の冬。
クリスマスイルミネーションに彩られた東京タワーは、今も人気スポットとしてたくさんの人が訪れています。

 一方で、新しい電波塔、東京スカイツリーの建設が進んでいるからでしょうか、東京タワーは懐かしい昭和の香りがする……という声も聞こえてきます。

 昨年は、誕生50年を記念して、東京タワーをイメージした新しい香りを創りだすという、ユニークなコンテストも行われました。
毎年、テーマを変えて開催されている『かおり風景 イメージフレグランスコンテスト』が、「東京タワーとその周辺の風景をイメージするナチュラルフレグランス」というテーマで作品を募集。

 全国から139点の応募があり、その中から環境大臣賞に選ばれたのは、「心の灯(あかり)、東京タワー」という作品名のフレグランスでした。
作者は、上京して出会った人々のあたたかさや、東京での刺激のある生活など心に残る東京タワーの思い出を、ブラックペッパーやグレープフルーツ、ラベンダーなどの香りを調合して表現したそうです。

 東京タワーを思い浮かべたとき、皆さんはどんな香りが、記憶の中からよみがえってきますか。



*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。


*このコーナーは毎週水曜日に日本海新聞で掲載しています



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