・・・というのも、関東地方と関西地方では、一般的に親しまれている月見だんごの形が違うのだそうです。関東地方に伝わるのは、小さな丸い形のおだんご。
一方、京都や大阪などの関西地方では、里芋の形をしたおだんごを、こし餡でくるんだものが主流です。
なぜ里芋の形をしているかというと、それは、お月見がもともと里芋の収穫を祝う祭りだったことに由来しているとか。
仲秋の名月は別名「芋名月(いもめいげつ)」と呼ばれていますから、里芋の形の月見だんごが生まれても不思議ではありませんね。
さらに調べてみると、沖縄には、関東風でも関西風でもない月見だんごがあります。
楕円形にまるめたおだんごに、塩味の小豆をまぶした餅菓子で、地元では「フチャギ」と呼ばれています。
また、アジアの国に目をやると、中国では満月の形をした「月餅(ゲッペイ)」という饅頭。
韓国では、蒸し器に松の葉を敷いて蒸す「松餅(ソンピョン)」という餅菓子を供えるそうです。
「花よりだんご」ならぬ「月よりだんご」な話題になりましたが、どれもおいしそうなお供えばかり。
お月様もきっと喜んでくれるでしょうね。
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