香りの散歩道


心とカラダを癒す「アロマ外来」


墨絵・朝野泰昌


 寝苦しい夜が続いたり、冷房の効いた室内と屋外の温度差にカラダのだるさを感じたり……。

体調を整えるのがなかなか難しい季節ですね。

 最近は、眠りに関する悩みを相談できる「不眠外来」や、頭痛に悩む患者さんを専門に診察する「頭痛外来」など、わかりやすい呼び名の専門外来が増えています。



 名前が親しみやすいと、気軽に受診できるような気がして、病院の敷居が低くなりそうですね。
 そうしたなか、香りのチカラで心とカラダを癒す、「アロマ外来」を開設する病院が各地に登場しています。

「アロマ外来」とは、産婦人科や心療内科などの医療現場でアロマセラピーを補助的に使い、症状を緩和したり、病気の予防につなげることを目的とした外来です。

 アロマセラピーはご存じの通り、ヨーロッパで生まれた伝統的な自然療法。
植物から香りの成分を抽出して作るエッセンシャルオイルを使って、心身の調和を図る療法です。


民間療法の一つとして暮らしに取り入れている人も多いと思いますが、「アロマ外来」ではカウンセリングによって、その人の症状に合った香りを処方してもらえるそうです。

 ストレスによって病気が引き起こされることが多いといわれる現代。植物の香りで心身をリラックスさせる、アロマセラピーを予防医学や治療に取り入れる病院は、これからますます増えていくかもしれませんね。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

7月分は放送中につき、もう少々お待ちください

*このコーナーは毎週水曜日に日本海新聞で掲載しています



香りの散歩道TOPへ
 /  TOPへ  / 歳時記へ