香りの散歩道


ビーチの水難救助犬


墨絵・朝野泰昌

 海水浴やサーフィンなどを楽しむ人たちで、海がにぎわう季節。

水の事故には気をつけたいですね。

 カナダやイタリアなどのビーチでは、人命救助に犬が活躍していることをご存じですか?


 溺れている人のところまで泳いで行き、ロープのついた浮き輪を渡して安全な場所まで引っ張って行くなど、水難救助の特別な訓練を受けた犬です。

 日本でもこうした訓練がはじまっているので、近くのビーチで水難救助犬の姿を見かける日も、そう遠くはないかもしれませんね。

 人間のために働いてくれる犬は、世界中にたくさんいます。
盲導犬や介助犬、災害現場で鼻をクンクンさせて、鋭い嗅覚で人の匂いを嗅ぎつける捜索犬などは、日本でもおなじみですね。

人間と同じように、仕事にはそれぞれ向き不向きがあるようですが、水難救助犬に向いている犬の種類の代表は、ラブラドール・レトリバーだとか。

 もともとはカナダの島に多くいた犬で、水が大好き。
泳ぎが得意なうえに、何かを回収する能力に優れていて、漁師の手伝いをして魚や水鳥などをくわえて集めていたそうです。

しかも、人なつこい性質なので、海で人命救助をする水難救助犬として見込まれたのでしょうね。

 皆さんの愛犬も、訓練すればイザというとき飼い主や身近な人を助けてくれるかもしれません。
ただし、そういうことが不得意な犬もいるので、くれぐれも無理強いはしないでくださいね。



*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

7月分は放送中につき、もう少々お待ちください

*このコーナーは毎週水曜日に日本海新聞で掲載しています



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