香りの散歩道


環境にやさしい自転車シェアリング


墨絵・朝野泰昌

 5月は自転車月間です。
新緑の香りがする風を切って走る気持ち良さは、この季節ならではのサイクリストへのごほうびでしょう。

 環境にやさしい乗り物として、世界的に利用者が増えている自転車ですが、2015年に万国博覧会が開催されるイタリアのミラノでは、自転車シェアリングもスタートしています。


 クルマを共同で使うカーシェアリングのように、自転車もシェアリングできるのですね。

 ミラノ万博は「地球を養う、生活のためのエネルギー」をテーマに、世界を取りまく食の問題をはじめ、地球のエネルギーについて考える博覧会をめざしています。
そこで、街をあげてエコロジーな取り組みが進む中、昨年の春にはカーシェアリングがスタート。
その順調な伸びを追い風にして、街を走る自転車のシェアリング・システムがはじまりました。

 ミラノ市内には自転車の貸し出しと返却ができるステーションが100カ所近くあり、およそ1300台の自転車が用意されています。
利用料金がリーズナブルなこともあり、その人気は上々だとか。
自転車泥棒の被害に遭うこともないので、自分の自転車を持っていても、街乗り用にはシェアリング・システムを利用する人もいるそうです。

 すでにパリやバルセロナ、コペンハーゲンなどでも導入され、世界的な広がりを見せている自転車シェアリング。
日本の都市に登場する日も、近いかもしれませんね。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

5月分は放送中につき、もう少々お待ちください

*このコーナーは毎週水曜日に日本海新聞で掲載しています



香りの散歩道TOPへ
 /  TOPへ  / 歳時記へ