その土地ならではの味を楽しむ、ご当地グルメが人気ですね。 地元の暮らしに根ざした、気取りのないおいしさは、どこか懐かしさを感じさせてくれます。 ご当地の酒、地酒の世界でも、素朴な味わいの「どぶろく」がじわじわとファンを増やしているそうです。
どぶろくとは、日本酒の製造過程でできる“もろみ”を濾過せず、白く濁ったまま飲む酒のこと。 口に含むと甘酸っぱい香りがふわりと広がり、見た目よりもさわやかな口当たりが女性にも飲みやすいと好評です。 どぶろくの製造免許に関する規制緩和によって、「どぶろく特区」に認められた地域は全国各地にあり、それぞれの土地で味わい深いご当地どぶろくが誕生しています。 その一つ、山陰の湯村温泉では、但馬杜氏(たじまとうじ)の流れをくむ手づくりのどぶろくを試飲できるイベントが人気を呼んでいます。 題して、『ぬくもり湯村・おもしろ夢体験』。 どぶろくの試飲と、高温の源泉が湧き出ることで有名な荒湯(あらゆ)のゆたんぽを無料で貸し出す、湯村の冬の風物詩です。 参加できるのは湯村温泉の宿泊客で、期間は3月7日まで。 もちろん、どぶろくの試飲は二十歳以上の方に限ります。 どぶろくファンの皆さんも、「どぶろくってどんなお酒なの?」と興味を持たれた方も、湯村温泉に泊まってその味わいを楽しんでみませんか。