ヒゲおやじの絵日記/心の旅人
第9話「ブラックジャックの冒険5」
絵と文・猪熊燻太郎/提供・朝野家
ジャック5
首都・東京は悪魔のウイルス集中砲火を浴びていた。特に、代議士や官僚たちが国民の代弁者となり、民主主義のもとに議論し、世話をやくはずの殿堂が悪魔の餌食(えじき)となり、壊滅状態になっていたのだ。

◆不信と憎しみ◆
汚染された殿堂は正義も公正も平和も口先ばかりで、腹の中は利権と私欲で餓鬼集団と化して国民を食い物にしていた。このアンドロメロメロ星のエネルギー資源や食糧源にも翳(かげ)りが出て、爆発する人口増を満たせない。悪魔の集団が考えたのが『3S政策』という合法的人間抹殺計画だ。
政治家・官僚たちが最も好むグルメが献金ワイロに汚職、官官接待天下り等々だ。
悪魔はこのグルメウイルスをミサイルに満載し、首都中枢にブチ込んだのだ。
政治家・官僚を堕落させて規律を乱し、私欲に目のくらんだ彼らに都合の良い法律をつくらせるのだ。
その3S政策とはスリル、スピード、セックス産業を野放しにして若者を熱狂させ、思考力と批判精神を抜き取ってしまうやり方なのだ。麻薬、暴力、エイズも意図的に蔓延(まんえん)させる。
火種を作り、各地に不信と憎しみを増幅させ、戦争で殺し合わせる。農薬漬けの食糧を供給し続け、悪魔集団にとって下等人種繁殖能力を破壊し尽くす合法的大量殺人計画なのだ。
悪魔たちはこの美しい星、この限られた資源は自分たちだけに所有する権利があると、本気で思っているのだ。

◆希望の翼◆
悪魔の謀略にかかってはいけない。悪魔の策略を失敗させる方法は、人と人が愛し合い、 赦(ゆる)し合うことだ。神が人をつくり、地上に置いた時、愛し合うという魂を口から吹き込んだ。人は鳥のように空を飛ぶことはできないが、人を励まし勇気づけ、人のために働き、 希望という言葉に翼を付けて大空を飛ぶことができる。豊さを求めることは決して悪いことではない。
が、貪欲(どんよく)になり、その影に大切なものを忘れたとき、悪魔はまたやって来る…。
(この項終わり)

*このコーナーは毎週日本海新聞で掲載しています

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