ヒゲおやじの絵日記/心の旅人
第7話「ブラックジャックの冒険3」
絵と文・猪熊燻太郎/提供・朝野家
冒険3
冒険3
ブラックジャックのもとに問診の報告が入ってきた。
「無表情で少しも話を聞いてくれない先生ばかりです」
「票の音しか聞こえんのだ。棒を突っ込んで掃除しろ」
「ちっとも目を合わせてくれません」
「ヒラメといってな、エライ人と付き合ううちに、目線が上向きになり、
下々を見る時は視力がおちる不思議な病気なんだ」
「機関銃みたいに一方的しゃべる先生と不機嫌な目で黙り続ける先生がいます」
「機関銃の方は口を開け、舌を一、二枚切り取れ。黙っているだけの先生の頭をたたいてみろ。
  棚落ちしているはずだ」
「足が短い先生は?」
「選挙が終わったら歩かんからだ」
「手が異常に長い先生がいます」
「おいしい話はすぐ手を打ち、どこまでも伸ばすためだ」
「エライ腹が張り出した先生は?」
「世のため人のためと言いながら、あっちこっちの腹黒と付き合って貯めた黒い金が詰まっているのだ」
「理屈ばかり並べて反対する先生は、知識を鼻にかけ理論を盾にするが思いやりがなく、人間性豊かな 感情が不足しているのだ。全員炎と熱湯灼熱地獄に放り込んで焼き直して治療しろ。腹に貯め込んだ悪い金虫は搾り出せ」
「先生方みんな助けてと言っていますが」
「選挙の時に聞き飽きた。かまわんホットケ。死にはせん。この先生方はよく一生懸命頑張ると 言うんだが、一生懸命とは、一生、命をかけるということなんだが…」
◆ ◆ ◆
ブラックジャックは荒治療の最終段階に入った人たちを見ながら思った。この先生方はまだよく 解っていないようだが、もっと上に大きな悪魔のような親玉がこの人たちを操っているはずだ。 親玉は自分たちの種族の繁栄しか考えていないのだ。その悪魔がウイルスを蔓延させたんだ。
悪魔を退治しなくては…。
(続く)

*このコーナーは毎週日本海新聞で掲載しています

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